内容
脳死した男児(当時1)の肺が移植される様子を無断でテレビ番組で放送されたとして、男児の両親が4月中旬にも、番組を放送したTBSと移植手術をした岡山大学病院、日本臓器移植ネットワークなどを相手取った損害賠償訴訟を広島地裁に起こす。両親が5日、東京都内で記者会見を開いた。
ドナー男児の移植「無断で放送」両親がTBSと病院提訴
臓器移植についての番組必要
日本の臓器提供数は91件(2015年)に対してアメリカはでは9,079件(2015年)ありました。
日本とアメリカの人口比率の違いは約1対25となっています。
しかし、臓器提供数の比率は約1対100です。
日本で臓器移植はあまり普及していないと言っても過言ではないのではないでしょう。
これには臓器移植に対する知識や理解を日本人が持っていないことが原因と考えられます。
少しでも臓器移植について知ってもらうためには、テレビでの報道が必要になると思います。
家族への配慮は最大限するべき
臓器提供には家族の理解が必要不可欠です。
今回の件では、臓器提供者は1歳の男児でした。
臓器提供を決めたのは家族です。
1歳の子供を突然失い家族がどれだけ苦しい思いをしたか考えなくても容易に想像がつくことです。
辛い思いで別れた家族といきなりテレビ番組でそれも臓器の映像を許可なしに映し出されたら家族は絶対に苦しむはずです。
日本の臓器移植について知ってもらうためにもドキュメンタリー番組は必要なのは分かります。
しかし、それは家族の同意を得て初めて世の中に送り出されるべきなのです。
家族の気持ちを一切考えない番組作りには疑問しかありません。
番組だけではなく映像撮影に協力した病院の責任も大きいです。
番組、病院ともに臓器提供の現状を知ってもらいたいという思いがあったということには理解できます。
今後もこのような番組は定期的に放送してほしいと思います。
しかし、辛い決断をなさった家族が苦しい思いをしないような配慮は必ず必要です。
臓器提供の意思を明確に明記すべき
必ず脳死やその他の病気で植物状態になったからと言って臓器提供をするべきとは思いません。
人それぞれの考えがあっていいと思います。
自分が臓器提供者になりうる状態になったときに最も苦しむのは家族です。
本人の臓器提供の意思があったとしても本当にいいのかというような葛藤が必ずあるはずです。
少しでも残った家族の負担を減らすためにも自身の意志を明記しておく必要があります。
それは、一人で決めるのではなく家族と話し合って自身の思いを明確に伝えることが出来るとなおいいでしょう。
免許所などにある臓器提供の意思に丸が付いているだけでは、家族は気持ちの整理が付きにくい事でしょう。
話し合いを一度していて「誰かのために自分の臓器を提供してほしい」この一言があるだけで残された家族は気持ちの整理がしやすくなります。
残された家族に決断をゆだねることの負担はとても大きいです。
その負担を少しでも減らすためにも最低限自身の意志の明記は義務化してもいいのではないでしょうか。
直ぐには決められない重要なことだと思うので現実的には義務化は難しいとも思います。
自身にもしものことがいつ起こるかなど誰も予言することなどできません。
そのため自身の臓器提供の意思が固まった時点でめんどうがらないで意思表明カードの記入をお願いしたいです。
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今回は、臓器提供についてお話しさせていただきました。
多くの人に現状を知ってもらいたいという気持ちで番組を制作したテレビ局や取材に応じた病院の気持ちはとても理解できます。
それが家族を苦しめることになりさらに多くの人に不安を与えることになりました
今回の件で、臓器提供をしたくないという考えを持ってしまった人を少なからず作ってしまったかもしれません。
もう少し先を見通す力が欲しかったですね。
臓器提供について皆さんはどうお考えですか。
自身にもしものことがあった際のことを考えたことはありますか。
僕はあります。
僕にもしものことがあり臓器提供者の立場になったとしたら迷わずにドナーにして欲しいと家族には伝えてあります。
一番は健康に怪我無く暮らすことですが、それがかなわなくなってしまう事もありえます。
僕が生きることが出来なかった分その臓器で誰かの命を救ってほしいという思いがあります。
臓器提要の意志を示した人のほとんどは僕と同じ思いだと思います。
こうして自身の考えを持つことは簡単ですが、最後の決断をしなければいけないのは家族です。
大切な人を失ったとしたら綺麗な体のままあの世に行ってほしいと思うのが普通なのではないでしょうか。
僕自身は、臓器提供をしたいと考えていますがもし家族にもしものことがあったとしたら臓器提供を認めるかと聞かれたらすぐには答えることはできないと思います。
大切な人になればなるほどそういった気持ちは大きくなることでしょう。
今回は命に関する本を3冊ほどご紹介させていただきます。
臓器提供者の家族・患者の体験談なども交えて書かれたものになります。
何か参考になることが沢山あると思います。
「命は誰のものか」タイトルのこの一言僕には響きました。
僕一人では答えを導き出せないようなことですね。
皆さんは何かこの答えを持っていらっしゃるでしょうか。
最後の1冊は犬の命関するお話しです。
僕はこの本を小学生の時に読み命の大切さ、尊さを学びました。
人間であれば最後まで色々な方法で命を救う方法が考えられます。
しかし、犬や猫では人間な身勝手な理由から「命を落としてしまう」ことは珍しくありません。
命は、人間も動物も皆平等だということを改めて知るきっかけになると思います。
気になる本がありましたら是非読んでみてください。